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デジタル技術活用に関する基本方針

１．経営の方向性及びデジタル技術等の活用の方向性

１）デジタル技術が社会や自社の競争環境にどのような影響を及ぼすかについて

現在、ChatGPTが大きな注目を浴びていることを見てもわかる通り、AIの処理能力が飛躍的に進歩しており、企業や個人が手軽にAIを活用できる時代が目前に迫っています。また、クラウド技術、ビッグデータ技術、IoT技術の進歩が、AIの活用をさらに促進すると考えられます。

企業にとっては、生産性の向上や業務の効率化、個客や社会の課題解決のために、AIを活用することが不可避となります。このためには、従来のビジネスモデルから脱却し、新しいビジネスモデルを創造するとともに、新しい価値を提供するサービスや製品を生み出し、競争力を強化することが求められます。
データを有効活用した経営を実現することが重要です。

当社はこれまでもっぱらソフトウェアの受託開発を行ってきましたが、顧客である企業により高度なデジタル技術活用が求められる状況下、単なる受託開発にとどまっていては、競合他社との競争に取り残されてしまうのではないかという危機感を抱いています。

２）デジタル技術活用に向けた経営ビジョン

こうした状況認識に基づき、当社は、受託開発企業から脱皮し、AI活用に挑む企業を力強く支える、「AIソリューションプロバイダー」を目指します。

具体的には、以下の3つを実現します。

• AIを活用して、顧客ニーズを理解し、顧客にとって価値のある製品やサービスを提供します。
• AI活用に向けたやスキルを持つ人材の育成・採用に力を入れ、業界トップクラスのAIノウハウを持つ組織を築きます。
• サードパーティの技術やアイデアを取り入れ、オープンイノベーションを推進し、新しいビジネスモデルを創造する。

２．AIソリューションプロバイダー実現のための
5つの戦略

１）プラットフォーム戦略の展開
顧客・提携先・当社の三者で、AI活用に向けたプラットフォームを構築し、顧客とのコミュニケーション、データの収集、取引促進を行います。

２）データドリブンのマーケティング戦略の採用
デジタル技術によって収集された顧客の行動や嗜好に関するデータをAIで分析して、ターゲットに合った製品やサービスを提供します。

３）スマートファクトリーの導入
IoT、センサー、AIを活用して生産設備や製品をリアルタイムでモニタリングし、生産プロセスの効率化、品質管理の向上を図るシステム（スマートファクトリー）を、ものづくり企業中心に提案・導入します。

４）サブスクリプションモデルの導入
小売業・サービス業などの企業が、顧客の行動や嗜好を理解し、顧客にとって価値のあるサービスを提供するための情報システムを定額制で提案・提供し、安定した収益を確保します。

５）AIによる新規事業の創造
AIが解決できる顧客や社会の課題やニーズを常に調査研究し、新しいサービスやプロダクトを提供することを通じて、市場に新たな価値を創造します。

３．デジタル技術活用戦略を推進するための体制・組織

当社は小規模企業であることから、代表取締役がCIO（最高情報責任者）を兼務し、陣頭指揮を執って、新しい技術責任者と共に力強くデジタル技術活用戦略を推進します。