Googleが検索結果の表示順位を決める大きな要素として外部リンクいわゆる、被リンク数があります。多くのWebサイトで有効であると結論づけられている理由として、外部から有益なWebサイトであるという認識を受け付けていることが、学術論文においても発表されています。
しかし外部リンク・被リンクではなく、最近話題のSNSなどで、サイト名が紹介されることでも、検索結果に影響があります。これをサイテーション(citation)といいます。今まさにSEO効果があると注目を浴びています。
今回はサイテーションの概要、サイテーション獲得のためにできることについて説明していきます!
検索順位に影響を与えるサイテーションとは?
サイテーションを英語で直訳すると、引用や言及といった意味を持ちます。このように、サイテーションとはネット上で企業名、店舗名、電話番号、もしくはWebサイト名などを紹介されることになります。ではなぜ今、サイテーションがSEO対策として注目され、効果的であるのでしょうか?
これまでのSEO対策といえば、有名なものは外部対策・被リンクです。外部サイトから自分たちのWebサイトに、紹介リンクを貼られることです。ここで言う、サイテーションはリンクを貼られなくても、言及されるだけでSEO効果があり、検索順位にも影響があると言われています。
SNSでの紹介で、サイテーション
サイテーションのように、リンクを貼られなくてもSEO効果があるといわれるようになった背景には、圧倒的なユーザー数を誇る各種SNSサービスと、現在の検索エンジン技術の進化が大きく、サイテーションに関係しています。
技術向上の結果、SNSの利用時間も利用者の増加とともに増え続けています。総務省が発表している版情報通信白書によると、SNS利用時間は、平日で10代が約73分、20代は約59分、休日では10代122分、20代76分とかなり長時間にわたってSNSを利用し常に携帯端末を、肌身離さず持っているため、サイテーションが重要になるのです。
以前では、ブログやWebサイトで外部サイトについて紹介するには、リンクを貼って紹介することが一般的で、検索エンジンのクローラーも、以前はそのリンク数を、評価基準の一つとしていました。これに対し現在では、SNSが普及しわざわざリンクを貼って紹介することは少なくなって来ています。
結果見てもわかるとおり、SNSで多くの人が紹介しているということは、外部リンクを貼っているのと行為と同じなのです。
SNSが普及したことで、サイテーション以前までのSEO対策の概念も崩れています。検索エンジンも外部リンクがないからといって、検索結果として評価しないということは、Googleが推奨する”ユーザビリティの向上” とは、現実と乖離があります。サイテーションは、現在のSNSメインの時代に、検索エンジンのアルゴリズムもで多く紹介されているWebサイトやページを、以前の外部リンクと同様に、検索結果に反映するように変化しています。なおかつその先にある、ユーザー心理、例えばコンテンツ内容に、ユーザーが好意的かそうでないかも、判断した上で情報を収集するようになっているのではと推測されています。”いいね” の数などが、その要因と考えられます。
サイテーションを獲得するための施策とは?
今、SEO対策としてもサイテーションが効果的で、その理由もご理解いただけかと思います。ではどのように効果的に、サイテーションを起こせば良いのでしょうか。サイテーションを起こす施策をご紹介します。いかにSNSで多くのユーザーに紹介してもらえるよう、ユーザーが求めている有益な情報をわかりやすく、出来るだけ多く掲載することでサイテーションは起こりやすくなります。
Webサイト名を短くわかりやすくする
サイテーションを起こす際に、サイト名が関係しています。理由はWebサイト名が長いと、紹介されにくくなるうえ、紹介されも勝手に短縮されたり、一部を省かれたり、抜粋されたりと正しい名称で紹介される可能性が、著しく低くなります。サイテーションで重要なことは、ユーザーにとって正しい情報を簡潔に届けることです。
そのためサイテーションを起こすためには、正式なWebサイト名と、SNSで言及されているWebサイト名が、一致していなければ、正式な情報ではなくなってしまうのです。そのため、サイテーションに有益なのは、Webサイト名はできるだけ短く、ユーザーにすぐに覚えられるわかりやすい、名称である必要があります。サイテーションを意識して、サイト名をつけましょう。
ブログやSNSでもWebサイト名を記述する
誰もが知っている企業や店舗であれば、WEBに簡単に名前が出てきますし、多くのユーザーが勝手に紹介してくれます。サイテーションも同じです。自らが積極的に有益な、情報を発信しなければ、サイテーション以前に、名前を知ってもらう、覚えてもらうことが出来ないです。
そのため、サイテーションを意識してブログやSNSなどで情報を発信する際には、必ずWebサイト名などを、忘れずに記述するようにします。そうしないとユーザーに、有益な良い情報だと思ってもらっても、それを紹介する際にWebサイト名を、入れてもらえる確率が減少してしまいます。サイテーションの損失に繋がってしまうのです。サイテーションを意識する場合は、Webサイト名を記述しましょう。
まとめ
Webサイトを運営する際、検索順位は絶対に重要な評価基準ですよね。その検索順位を左右するであろう、サイテーションの存在。
サイテーションは、一昔前の外部リンクの代わりでなおかつ、SNS介すことでGoogleが好まない不正で外部リンクを増やしたり、複製が困難なタイプの新しい紹介にあたります。この先さらに検索エンジンは進化していきますが、今はサイテーションを注視しながら、Web運営を行って行くことが懸命です。